2022年の目標

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毎年はじめは目標を立てて、それを進めていくというスタイルを取っています。
そして去年の「2021年の目標」を見ると、みごとに目標通りに進んでないなぁと、、、。

でも、コンテンツは作成して投稿したりしてました。
一応、モデリングは結構していたことになります。3D-Coatも2021にバージョンアップしていじってました。
去年、ちょっとリアルタイムレイトレーシングを触ってみよう、とRTXのGPUを購入してマザーボードからCPU含めた環境を一新してました。
息抜きとして。
NVIDIA Omniverse ( https://www.nvidia.com/ja-jp/omniverse/ ) がリアルタイムレイトレの検証として使えるかな、といじっていてこれが結構よい環境というのが分かりまして。
Omniverseはフォトリアルなレンダリングだけじゃなくて、開発で拡張していくことができるプラットフォームとなっており、深い世界と哲学にみごとに魅了されてしまいました。
そして、なんだかんだでGTCやSiggraph Asia 2021で発表する場をいただけたりしました。

自分自身まだOmniverseについては探求は足りてないため、今年はこれをメインとすることにしました。

2022年の目標

USDやOmniverseの開発に関する情報を発信

USDについては、GitHubの以下にまとめ中です。

https://github.com/ft-lab/Documents_USD

USDについては話すと長くなるんですが、Omniverseの標準フォーマットというのもあるのですが、
最近DCCツール側もUSD対応に頑張り出した感があります。
USDはスケーラブルであり、当初の中間ファイルフォーマットの次元はすでに超えてきていると感じています。

おそらく共通フォーマットとして各企業(主にDCCツール側)がプッシュしていくだろうと見越して、これらの情報は整理して発信していこうと思います。

後、OmniverseのスクリプトやExtension、Connectorの情報は去年ローカルで蓄えていまして、整理次第公開します。
Omniverseは範囲が広すぎて「どこから手をつけていいのか」が多分難しくなってるかなと。
ニュース記事を見ても開発について述べているのは少なく、できることの側面を書いているのが多いように思います。
個人的には、Omniverseは開発してカスタマイズし始めてからが本番だという手ごたえがあります。
カスタマイズ手段はいろんな方向性が用意されていますよ。

Extension : LeapMotion

テストケースとして去年開発していた、LeapMotionでハンドジェスチャーをOmniverseに取り込むExtensionを完成させたいです。

Extension : glTF/VRMのインポート

はじめはOmniverse向けのUnity Connector(USDフォーマットをUnityとOmniverseでやりとりする)に着手しようと思ってたのですが、
自分は3Dモデルのインポートは別経由でなんとでもなってるため、VRMのインポートに絞ることにしました。
VRMということは実質glTFになるので、それも含みます。

現状、Omniverseのインポート機能はすべてにおいて「metersPerUnit」というパラメータの問題が付きまといます。
単純にいうと、USDを作る場合は数値はすべてcm単位で合わせないと寸法が一致しません。
「metersPerUnit」を見ていない、という挙動になっています。
これはUSDのスケーラブルな参照(Reference)構成で抜け落ちていた部分となり、現在Omniverse側ではなくUSD側で対処が必要な箇所となるようです。
仕様追加が必要になるのかも。

それもあり、glTFのインポートもExtensionでcm単位にコンバートする前提で作っておこうかと。
VRMの場合は、リグ構造とBlendShapeもあるためそれも必要ですよね。
この場合は単純にUnityからのUSD受け渡しだけでは実装できないかも(Exteisonでの機能追加もいる)ということで、VRMに絞ります。

Extension : Uni-motionのフルトラッキングの対応

Uni-motion ( https://www.uni-motion.com/ )を2021年末に購入しまして。
自分の中で新しい世界が開けたので、アバターのモーションキャプチャシステムとしてUni-motionの動きをOmniverseに取り込みたいです。
OpenVRで出来そうな気がするので、チャレンジ予定です。
以下の動画はVRChatでフルトラしたもの。
足がしっかり接地してて滑りもなく、結構精度がいいです。

これ以外にもずっと水面下で動いているプロジェクトもあるのですが、
それをOmniverseに乗せることができるかも模索していこうかと(どこまでOmniverse上でGPUでぶん回せるか、というのはまだ追えてないです)。

ということで、今年は去年よりも本格的にOmniverseの開発の大きなヤマを探索していこうと思っています。