[Omniverse] Omniverseのライセンスについて

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Omniverseのライセンスについて、2021/12/31段階の情報をまとめました。
Omniverseは、現在ベータ提供されているベータバージョン個人版(Individual)とサブスクリプションのOmniverse Enterpriseの2つがあります。
2022/01/17追記 : 2022/01/05に個人版はベータから正式版に移行されました。

日本語のNVIDIA社のサイトの場合は、以下のページに「個人向け」と「企業向け」の記載があります。
https://www.nvidia.com/ja-jp/omniverse/media-entertainment/

ですが、少し情報が少ないので補足します。
Omniverseのフォーラムで情報が出ていますし、2021年11月のGTC 2021のセッション(日本語のもあります)や
Siggraph Asia 2021でOmniverseの日本語セッションでライセンスに関する説明もありました。

Omniverseのライセンスに関しての情報原

情報源を列挙します。

GTC 2021のセッション

  • NVIDIA Omniverse User Group [SE31457]
    Omniverse User Groupの2回目です。
    Omniverseの最近の動向やRetroverseコンテストの結果発表などが行われています。
    ここでライセンスについて説明されてます。
  • Omniverse User Group Japan : ここが凄い!Omniverseで変わる3Dコンテンツ制作のワークフロー [SE31564]
    日本でのOmniverse User Groupです。
    パートナー企業の参加情報、OmniverseのライセンスやRetroverseコンテストの情報などを説明されています。
    私も少しだけ参加してます。

フォーラム

Developing on Omniverse
https://forums.developer.nvidia.com/t/developing-on-omniverse/191621

Omniverseの開発を行う場合のライセンスについて説明があります。

Omniverseのライセンス

Omniverseベータバージョン → NVIDIA Omniverse Individual

現在無償で使用できるベータ版は、ベータから正式版に移行した後は「Individual」(個人向け)となります。
その場合でも、現在と同じく無償で使用できます。

現在ベータで提供されているOmniverse Kit、Omniverse CreateやView、Connector類はすべて使用できます。
NucleusとしてはNucleus Workstationのみ使用できます。
同時接続は自分と後1人です(合計2人)。なので、個人の検証ではそのまま使えそうです。

使い方や開発のための情報は、Omniverse Launcherからたどれるチュートリアルビデオやドキュメントが提供されています。
分からないことがあった場合は、フォーラムやDiscordで情報を探す、または質問する、ということができます。

NVIDIA Omniverse Enterprise

サブスクリプションのライセンスです。
NucleusとしてはNucleus Server EnterpriseとNucleus Workstationが使用できます。
同時接続数はプランにより選択できます。

https://www.nvidia.com/ja-jp/omniverse/enterprise/

Nucleusで複数接続する必要がある企業では、Enterprise版を選択することになりそうです。
なお、Enterprise版はサポートも含まれます。

 開発する場合のライセンスは ?

Omniverse Developer Standard Licenseより(フォーラム参照 : https://forums.developer.nvidia.com/t/developing-on-omniverse/191621 )。

Omniverse Kitを使用したアプリ開発、Extension開発、Connector開発は無償で行えます。
また、これらの開発した成果物を配布、販売することもできます。
将来、「Omniverse Community Exchange」という場ができる予定なのでそこで配布もできます。

ただし、NVIDIA社が開発したOmniverseアプリ(Omniverse CreateやOmniverse Viewなど),Extension、Omniverse NucleusやKitを配布することはできません。

ということで開発した成果物の配布や販売は、無償版(Individual)でも問題なさそうですね。