Adobe Aero ( https://www.adobe.com/jp/products/aero.html ) に限りませんが、ARでのリアルタイム影は負荷が高く品質もあまりよくはありません。
現状は、円状や四角形状のニセ影を形状の下に配置するほうがまだそれらしくなるかもしれません。
2020/11現在のAdobe Aeroのバージョンは 2.0 となっています。
Adobe Aeroではpng画像(RGBAを持つ)をインポートすることができるため、
これでニセ影のような挙動をさせてみました。
以下のような3種類のニセ影をpngで用意しています。
それぞれ、100%、75%、50%、30%と薄くなっていきます。
以下をダウンロードして解凍すると、12枚のpngに展開されます。
ダウンロード : fakeshadow_png.zip
Adobe AeroでARとして並べると以下のようになります。
使い方
ニセ影のpng画像をiCloudにアップロードし、これをAdobe Aeroに読み込みました。
配置するとき地面に垂直に立っている場合は、Xで90度回転させます。
回転の必要がない場合もあったのですが、法則は分かりません、、、。
回転は、画面一番下の「回転」を選択し、一度「リセット」ボタンを押します。
その後、Xで90を入力します。
適当にリサイズして使用します。
形状によって影の形や濃さを変えるのがよいかもしれません。
使用例
リンゴのglTFを読み込み、ニセ影(円状 50%)を配置しました。
↓ ニセ影を使用しないデフォルト。リアルタイム影はうっすらついてます。
↓ ニセ影を使用。
AR動画です。
ニセ影を配置しています。
以下は、井戸の形状の柱部分、井戸部分にニセ影を配置しています。
なお、この井戸の形状の場合はAmbient Occlusionマップも少し細工して適用し、よりリアルになるようにしています。
これについては別途で説明予定です。
将来的にARでもよりリアルなリアルタイム影が実現されるかもしれませんが、しばらくはこの方法が固いかもしれません。
現状は影を自前で用意することで、より接地感を出せるかなと思います。