Adobe Aeroのfar clip面までの距離を推測する

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Adobe Aero ( https://www.adobe.com/jp/products/aero.html ) でのfar clip面までの距離を推測します。
結果として「50m」になります。

2020/11現在のAdobe Aeroのバージョンは 1.7.0 となっています。
検証用の寸法を厳密に指定した3D形状を作成しglTFとして保存、これをAdobe Aeroに持って行って確認することにしました。
glTFをエクスポートできるDCCツールを使えば、同じモデリングは可能かと思われます。
ここではDCCツールについては説明を行いません。

検証用のglTF(glb)を作成

地面(Y=0)から高さ1mの位置に四角柱を配置しています。
また、高さ1mの位置に赤色のトーラスを配置しました。

1m/10m/20m/50m/60m/70m/80m/90m分用意しました。

この形状をglb形式でエクスポートし、Adobe Aeroに渡します。

Adobe Aeroに読み込み

Adobe Aeroに読み込んだ形状を選択し、「拡大・縮小」の「オリジナル」を選択します。

「拡大・縮小」のXYZが100%になっているのを確認します。
これで、ARに出したときにオリジナルのサイズで表示されることになります。

ARで地面をサーフェスアンカーとして割り当てて、上を見上げます。

50mの高さまでは赤色のトーラスが見えていますが、60mからは見えず四角柱は同じ高さになってます。
この部分でfar clipのカリングが行われているようです。
これをAR動画にしました。

これより、far clip面までの距離は50mと推測されます。
高さ方向での検証ですが、水平方向も同じ(カメラ位置より球状の同じ半径距離)でカリングが行われることになります。
以上より、Adobe Aeroでは 50m 範囲内で3Dモデルの配置、移動範囲とするのがよさそうです。